2010年10月27日

既卒3年以内は新卒採用

少し前、大手商社が
採用スケジュールを遅らせるという発表の後、
それを追うかのように
「卒業後、3年以内は新卒扱いに」
という提言が発表された。



いいことも勿論ある。
学生が学業に集中出来る時間が十分にとれることは
とてもいいことだと思う。


この件は、賛否両論ある。



個人としては、どうか?
正直なところ、手放しで賛成とは言えない。


まず、大手商社のような人気企業なら
どんなに採用スケジュールを遅らせても
学生の応募は減らない。
他の内定をGETしつつ、商社にも応募が出来る
優秀な学生にとっては万歳歓迎だ。


困るのは、そうではない中小企業や、
そうではない学生だと思う。


せっかく内定を出していても
後から大手商社を受けて両天秤にかけ、
そちらで内定がでたら辞退されるリスクが高い。
じゃあ大手商社に合わせて採用スケジュールを
遅らせたらいいのかというと、単純にそうともいえない。
どこだって質の高い人材が欲しいし、それには
相応の時間やコストが必要だ。



また、学生にとっても全ていいとは限らない。


今の学生を見ていると、
3年生の秋から大手や人気企業に応募し、
ダメだった場合は現実調整をして、
4年の春頃から企業規模にこだわらずに広く目を向けて
何とか内定が出るというパターン。
就活が終わってから卒試や卒論にじっくり取り組み、
4年間学んだ集大成をしっかりできる学生も多い。



それが、遅れることによって
現実調整して次の視野に目を向ける時間や
ダメだった後の、残りの時間がなくなってしまう。



内定が出ない学生を見ていると、
時期の問題とは言えないのが現実。

3年生の就活が始まる時期になってから初めて、
「学生生活で頑張ったことは何ですか?」
の問いに答えられない事に気が付くのである。
気がついて、まだ3年生なら何とか取り返せる。
必死になって、何がしたいか考え、内省できる。
アピールが苦手なだけの学生なら、
時間をかければそれなりに表現できるようになり、
就活を通して見違えるほど成長できる学生もいる。



でも、そうでない学生は残りの時間がない。


卒業してから3年以内といっても、
就職浪人をして希望の企業に入れた学生は
かなりまれな、レアケースだ。
結局は問題を先送りしただけで、
無駄に年をとっただけ、が現実。
今出来ないことが来年出来るなんて保証はない。
人間、「いつまで」という期限があるからこそ
頑張れることもある。




無駄な人員に給料を払う余裕も、
学生時代ですら頑張れなかった人間を
入社してからわざわざ育てる余裕も、
今の企業には、ないのではないか。


このことを肝に銘じた上で、
前向きにチャンスを生かせるように、
大人は廻りの若者に働きかけてあげてほしい。



実は一部の優秀な学生や人気企業だけが、
この恩恵を受けることがないように、
いい方向に向かうことを願いたい。




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Posted by ひめじキャリア勉強会  at 10:03 │Comments(0)☆情報集

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