2010年09月22日

採用時の労働条件は書面でもらうべきですか?

Q.採用のときに、「労働条件が記載されている書類がほしい」と
  言ったのですが、もらえませんでした。
  もらっておかなくてもよいのでしょうか?



A.労働契約を結ぶときは、会社は一定の労働条件が記載された書面を
  労働者に交付しなければなりません。トラブル防止のために、
  採用のときに、必ず書面で交付してもらうようにしましょう。



 労働契約は、書面を作っていなくても有効ですが、いったん定められた
労働契約は、雇い主も労働者も守らなければなりません。
 しかし、
どのような契約で結んだのかをしっかり目に見える形にしておかないと、
お互いの思い違いや、後になって言った・言わないといったトラブルが
起こることが十分に考えられます。
 また、お互いの言い分が異なれば、裁判所や行政機関も、
トラブルを解決するための正確な判断をしにくくなってしまいます。
 そのため、雇い主にとっても、労働者にとっても、
労働契約の内容を書面にして残しておくことは、後のトラブルを防止し、
あるいはトラブルが起こったときに正しい解決をするために、
とても重要なことなのです。


このようなトラブルを回避するために、
会社は採用のときに、次の事項について記載した書面を、
労働者に交付しなければならないこととなっています。
この義務に違反した雇い主には、
最高で30万円以下の罰金が課せられています。

(1)契約期間はあるのか?ないのか?
(2)仕事を行う場所はどこか?仕事の内容は?
(3)始業・終業時刻、休憩時間は何時からか?
  休日・休暇はいつなのか?交替勤務制なのか?
(4)給料の金額はいくらなのか?給料の計算・支払方法は?
  給料の締め日・支払日は?
(5)定年は何歳か?退職するときの手続は?
  どのような場合、解雇される可能性があるのか?

なお、正社員よりも所定勤務時間の短い労働者(パートなど)を
採用する場合には、昇給・退職金・ボーナスの有無についても
明示することが義務付けられています。

採用のときには、労働条件が記載されている書面をもらうことを
忘れないようにしましょう。
また、書面は後でトラブルになったときに、
大事な証拠となることがあるので、働き始めた後も、
しっかりと保管しておきましょう。




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Posted by ひめじキャリア勉強会  at 08:00 │Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション

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