2010年09月08日

労働契約とは?

Q.採用の時に、担当者から説明されたシフトとは全く異なる勤務時間帯を、
 配属先の責任者から指示されたのですが、従わなければならないでしょうか?



A.採用が決まるということは、法律的には会社と労働契約を結ぶことです。
 契約で決めたことは、会社も労働者も守らなければなりません。
 契約内容の変更をしない限り、
 採用の際に決めた勤務時間が適用されることになります。


  私たちが、他の誰かとモノやサービスを取引するときには、
 いくらで、どのような条件で取引するのかという約束をします。
  この約束が「契約」です。
 契約書を作らずに、こうしよう、ああしようと口約束しただけでも、
 もちろん契約は成立します。
  契約が成立すれば、お互いにその内容を守らなければなりません。
  もし、相手が契約に違反したら、守るように求めたり、
 違反によって発生した損害の賠償を請求したりすることができますし、
 逆に自分が違反すれば、相手から契約を守るよう求められたり、
 損害賠償を請求されたりします。

  これと同じように、働いて給料をもらうという約束も、「契約」です。
 他人の指揮の下で働き、それによって給料を得る契約を「労働契約」といいます。
 労働契約を結ぶと、労働者として法律による特別な保護を受けることが
 できるようになります。

 
  ここで注意しなければならないのが、
 「業務請負契約」や「業務委託契約」などです。
 これらの契約は、個人事業主となって、他人の指揮を受けずに
 仕事をする内容の契約で、労働契約ではありません。
  そのため、労働者を保護する法律の適用はなく、後になって、
 『自分では労働者だと思っていたけど、会社から「あなたは、個人事業主だから
 雇用保険、健康保険、厚生年金保険に入れないし、仮に解雇しても
 保護されませんよ。」と言われた。』
 といったトラブルが発生する可能性が十分にあるのです。
  なお、契約書などに会社からもらった書類に「請負」や「委託」と
 表示されていたとしても、他人の指揮の下で働いていれば、
 「労働契約」になりますが、証明することが難しいケースもありますので
 注意が必要です。


  採用の際には、自分が結ぶ契約がどのような種類のものなのか、
 会社から渡される書類にはどのように記載されているのかを、必ず確認しましょう。



タグ :労働契約

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Posted by ひめじキャリア勉強会  at 22:27 │Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション

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