2010年06月03日

内定と内々定の違いは?

Q.先日、経営悪化を理由に採用の内々定を一方的に取消されたのは違法として、
  元学生の男女2人が不動産会社に慰謝料など約490万円の損害賠償を求めた
  訴訟の判決によって同社へ計195万円の賠償命令がくだったと新聞で見たの
  ですが内定と内々定にはどのような違いがあるのですか?






A.内定とは、労働契約のことです。
  労働契約の成立時期と内定者が働き始める日との間に数ヶ月の期間があるため、
  入社日以後とは異なる特別な解約権が会社に留保されている契約です。
  一般的に会社が内定通知書を交付して誓約書を提出してもらうことで成立します。
  
  これに対して、内々定とは、正式な内定通知に先立って口頭で伝える場合、
  つまり口約束で、後日正式な内定手続が行われる前段階をさします。
  
  しかし、以下のような理由から
  実態としては内定と内々定は同等と考えてよいもとの思われます。
  
  そもそも内定とは、将来有望な人材を囲い込むための手段でした。
  そこで会社は早い採用活動を始め、学生も早くから就活をせざるを得ず
  学業に専念することができない状況となりました。
  そこで一定期間より前には採用活動をしないという就職協定が
  結ばれることがありました。
  
  このような経緯から現在は日経連によって
  「採用選考に関する企業の倫理憲章」が出され、
  「採用内定日の遵守として、正式内定日は10月1日以降とする」とされています。
  
  そのため、10月1日よりも前に選考を終了させる企業では、
  内々定という名目で通知している場合が多いのです。
  
  このたびの判決では、内々定=労働契約の成立とは認めていないながらも
  経済情勢の一般的な危惧感のみから内々定取消を行ったことは、
  内定直前に急いで取消したと評価せざるを得ないとして賠償命令となりました。
  したがって、内々定であろうと内定であろうと決定するとき以上に、
  万一、取消さざるを得ない場合は、十分慎重に判断する必要があります。



タグ :内定内々定

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Posted by ひめじキャリア勉強会  at 23:50 │Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション

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