2010年10月29日

割増賃金ってどんなときにもらえる?

Q.私の勤め先は、残業をしても残業代がまったく支払われません。
  どんなときにもらえるのですか?





A.(1)法定労働時間を超えて働いたとき
  (2)法定休日に働いたとき
  (3)午後10時~午前5時までの深夜に働いたとき
     は、残業代(割増賃金)を受け取ることができます。

     なお、割増賃金を支払わない雇い主には、罰則もあります。



(1)法定労働時間を超えて働いたときは
   (時間外労働)通常の賃金の25%以上
(2)法定休日に働いたときは
   (休日労働)通常の賃金の35%以上
(3)午後10時~午前5時までの深夜に働いたときは
   (深夜労働)通常の賃金の25%以上を受け取ることができます。


また、
(1)時間外労働と深夜労働が重なった場合は、
   両者を合わせて50%以上
(2)休日労働と深夜労働が重なった場合は、
   両者を合わせて60%以上      の割増率となります。

ただし、時間外労働と休日労働が重なった場合は、
両者を合わせることはせず、35%以上の割増率となります。

割増賃金は、法律に基づいて必ず支払われるものなので、
たとえ、採用のときに割増賃金はないという約束をしていたとしても、
無効になります。

また、労働時間を正確に把握することは、雇い主の義務です。
労働者が法定労働時間を超える残業をしていることを知りながら
放置することも違法ですし、割増賃金も当然に支払わなければなりません。
  
タグ :割増賃金


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 23:52Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション

2010年10月27日

既卒3年以内は新卒採用

少し前、大手商社が
採用スケジュールを遅らせるという発表の後、
それを追うかのように
「卒業後、3年以内は新卒扱いに」
という提言が発表された。



いいことも勿論ある。
学生が学業に集中出来る時間が十分にとれることは
とてもいいことだと思う。


この件は、賛否両論ある。



個人としては、どうか?
正直なところ、手放しで賛成とは言えない。


まず、大手商社のような人気企業なら
どんなに採用スケジュールを遅らせても
学生の応募は減らない。
他の内定をGETしつつ、商社にも応募が出来る
優秀な学生にとっては万歳歓迎だ。


困るのは、そうではない中小企業や、
そうではない学生だと思う。


せっかく内定を出していても
後から大手商社を受けて両天秤にかけ、
そちらで内定がでたら辞退されるリスクが高い。
じゃあ大手商社に合わせて採用スケジュールを
遅らせたらいいのかというと、単純にそうともいえない。
どこだって質の高い人材が欲しいし、それには
相応の時間やコストが必要だ。



また、学生にとっても全ていいとは限らない。


今の学生を見ていると、
3年生の秋から大手や人気企業に応募し、
ダメだった場合は現実調整をして、
4年の春頃から企業規模にこだわらずに広く目を向けて
何とか内定が出るというパターン。
就活が終わってから卒試や卒論にじっくり取り組み、
4年間学んだ集大成をしっかりできる学生も多い。



それが、遅れることによって
現実調整して次の視野に目を向ける時間や
ダメだった後の、残りの時間がなくなってしまう。



内定が出ない学生を見ていると、
時期の問題とは言えないのが現実。

3年生の就活が始まる時期になってから初めて、
「学生生活で頑張ったことは何ですか?」
の問いに答えられない事に気が付くのである。
気がついて、まだ3年生なら何とか取り返せる。
必死になって、何がしたいか考え、内省できる。
アピールが苦手なだけの学生なら、
時間をかければそれなりに表現できるようになり、
就活を通して見違えるほど成長できる学生もいる。



でも、そうでない学生は残りの時間がない。


卒業してから3年以内といっても、
就職浪人をして希望の企業に入れた学生は
かなりまれな、レアケースだ。
結局は問題を先送りしただけで、
無駄に年をとっただけ、が現実。
今出来ないことが来年出来るなんて保証はない。
人間、「いつまで」という期限があるからこそ
頑張れることもある。




無駄な人員に給料を払う余裕も、
学生時代ですら頑張れなかった人間を
入社してからわざわざ育てる余裕も、
今の企業には、ないのではないか。


このことを肝に銘じた上で、
前向きにチャンスを生かせるように、
大人は廻りの若者に働きかけてあげてほしい。



実は一部の優秀な学生や人気企業だけが、
この恩恵を受けることがないように、
いい方向に向かうことを願いたい。


  


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 10:03Comments(0)☆情報集

2010年10月23日

有給休暇はどうやって取る?

Q.上司に有給休暇を取りたいと言ったら、
  「旅行で休む?こんな忙しい時に何を考えとんや!あかん!」と言われました。
  有給休暇を自由に取ることはできないのですか?





A.原則として、付与された年次有給休暇をいつ取得するかは、
  労働者の申し出によって決まります。
  ただし、雇い主は、事業の正常な運営に支障が出る場合
  (誰が見てもその時に休まれたら、会社が正常に運営できないという
  具体的な事情のある場合)は、他の日に変更するように労働者に
  求めることができます。
  なお、どんな理由で取得するのかは、労働者の自由ですので、
  雇い主は利用目的に干渉してはいけません。



年次有給休暇は、本来働かなければならない日に、
労働者が仕事を休んでも、その日の給料が保障されるお休みです。
そのため、もともと休みになっている日に、年次有給休暇として
給料の支払いを求めたり、使わなかった年次有給休暇を買い取ってくれるように
求める権利はありません。


労働者が働き始めて半年間継続して勤務し、勤務が予定された日のうちの
8割以上出勤した場合に、次の年次有給休暇が法律上当然に付与されます。

勤務  6ヶ月経過後、 10日
  1年6ヶ月経過後、 11日
  2年6ヶ月経過後、 12日
  3年6ヶ月経過後、 14日
  4年6ヶ月経過後、 16日
  5年6ヶ月経過後、 18日
  6年6ヶ月経過後、 20日

※ パートやアルバイトなど、週の所定労働時間が30時間未満の方は、
 週の所定労働日数によって、付与日数が異なります。

※ 付与されて2年経つと、原則、時効により権利が消滅します。



原則として、付与された年次有給休暇をいつ取得するかは、
雇い主は決められず、労働者の申し出によって決まります。
そのため、年次有給休暇を取得するには、必ず雇い主に
取得日を伝える必要があります。

年次有給休暇の取得を希望する場合は、原則として、
事前に連絡しなければならないので、始業時刻を過ぎてから連絡した場合は、
当然にその日が年次有給休暇になるわけではありません。
(会社のルールによっては、無断欠勤扱いとなることもあります。)


また、退職直前に、
残った年次有給休暇をまとめて取得する方法も認められてはいますが、
事前の調整なしにこのような取得をすると、業務の引継ぎなどをめぐり、
労使間でトラブルが起こりがちです。
あらかじめ会社と調整するか、できるだけ余裕をもって取得することが
望ましいでしょう。



  
タグ :有給休暇


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 15:18Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション

2010年10月13日

休憩時間は必要?

Q.私は早く帰りたいので、「休憩時間はいらない」と言ったのですが、
  会社に聞いてもらえません。休憩時間はとらないといけないのですか?



A.雇い主は、6時間を超えて労働者を使用する場合、
  途中に休憩時間を与えなければなりません。
  たとえ、労働者が「いらない」と言っている場合であっても同様です。
  また、休憩時間中に仕事をして休憩できなかった場合、
  その時間は労働時間として扱われます。



休憩時間とは、労働者が労働の義務から解放される時間のことをいいます。

雇い主は、1日の労働時間が6時間を超える場合には、
その途中に少なくとも45分間の休憩時間を、
8時間を超える場合には、少なくとも1時間の休憩時間を、
労働者に与えなければなりません。

1日の労働時間が6時間以下なら、労働者に休憩時間を与える義務はありません。
ただし、労働時間が6時間を超える場合は45分、
8時間を超える場合は1時間というのは、最低限与えなければならない時間ですから、
雇い主の判断で、それを超える休憩時間を与えることもできます。

休憩時間は労働時間の途中であれば、どこで与えてもいいですし、
分割して与えることもできます。


休憩は、労働者の心身の負担を緩和するためだけでなく、
その後の業務を能率的に実行できるようにする目的もあります。
法律上の最低限の休憩時間は、たとえ労働者がいらないといっても、
付与しなければ、会社は法違反の責任を問われます。
  
タグ :休憩時間


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 08:00Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション

2010年10月11日

11/15(月)第6回若者キャリア支援ネット@勉強会




11/15(月)第6回若者キャリア支援ネット@勉強会
*11月は「樹の会」さんとの合同開催です。
http://www.itukinokai.com/index.html



【テーマ】 企業から見た若者の「雇用」と「未来」

・播磨地域の企業の経営環境、雇用情勢や、
 企業側が若者に求める人材像について
・就職情報サイト「STEP HARIMA」の取組みについて


【講師】 姫路経営者協会 専務理事 村瀬利浩 氏
 http://www.h-keikyo.gr.jp/

【参加資料代】 1,000円
【時間】 19:10~20:40  
【会場】 イーグレひめじ セミナー室 C 


☆メーリングリスト登録会員以外の方は、
お申込みはこちらから♪

☆初めての方は
「若者キャリア支援ネットとは」をご覧ください♪

☆若者を育てることに興味がある方は幅広く募集しておりますが、
有志の勉強会のため、趣旨をご理解頂けない方や
営業目的を主とした方の参加はご遠慮願います。


*12月の予定

12月18日(土)
「國分康孝先生の面談ロールプレイングDVD上映会&振り返り」

Chapter1 : 「転職を希望する会社員」+振り返り
Chapter2 : 「進路先が定まらず悩む学生」+振り返り
Chapter3 : 「認めてもらえない、と訴える会社員」+振り返り

解説
「面接場面で必要なスキルとプロセス」

時間:13:30~16:30

*終了後、懇親会を予定しています。
*その他詳細は、11月終了後、改めて掲載します。 







  


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 21:48Comments(0)今後の開催予定

2010年10月06日

始業時刻前のミーティングは労働時間?

Q.始業時刻前に開かれるミーティングに必ず出席するように
  上司から言われているのですが、参加してもミーティングの時間分の
  給料を支払ってくれません。これって法律違反じゃないんですか?





A.ミーティングへの出席が義務付けられていれば、
  労働時間となりますので、その分の賃金は請求することができます。


 労働時間としてカウントされるのは、
 雇い主の指揮・命令の下に置かれている時間です。
 
 具体的には次のような場合は、労働時間にあたるとされています。

(1)作業と作業の間の手待時間
   (昼休みの電話当番で電話を受けていない時間など)
(2)作業開始前のミーティング、交代制勤務の場合の引継ぎ時間
(3)作業服への着替え時間
   (業務の準備行為として行うことが義務付けられている場合)
(4)作業前の準備、作業後の後始末・掃除(使用者の指示がある場合)
(5)仮眠時間(警報や電話などの対応があるなどその場での労働から
        離れることができない場合)
(6)研修への参加時間(不参加による不利益取扱いがあり、
            出席が強制されている場合)


  
タグ :労働時間


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 09:00Comments(0)社労士和田健の若者労務ステーション