2011年05月14日

はたらくということ:天職と転職③

W:「当初に思っていた、
この人と働きたい!という出会いはありましたか?」


B:「はい、それはありました。
面接を受けた中には、この人と一緒に働きたい!
と思える会社や人との出会いもあったのですが・・・

内定をいただいても、
自分自身の中でどう生きていきたいのかが
はっきり定まっていないことが一番の原因で、
答えをなかなか出せませんでした。

働く事がパワーの源だった私にとって、
予想以上に長引く求職期間は
精神的に本当にキツかったです。」



W:「当初とは思ってた以上に辛かったんですね。
そこからどうやって
次のステップにいけたんでしょうか。」


B:「色んな要因があると思いますが、

“考えても分からない事は、まずやってみる。”
“失敗も自分の経験の1つ。もし失敗したら、
経験値が一つ増えた自分でまた軌道修正したらいい!”

と、日がたつうちに
ようやくそう思えるようになったことです。

最後のほうは強引に押し切った感はあったものの(笑)
そのときご縁のあった会社で、
今、私は全くの異業種、
異職種にチャレンジしています。」


W:「それは良かったですね。
転職されてみてからはいかがですか?」


B:「やはり“はたらく”ということを再開した瞬間、
パワーが補充されるのをひしひし感じました。
私の場合、キャリアチェンジの間の
家での休息期間は必要ない!と、思いました。
これも失敗からの学びです。(笑)」



W:「それも経験して分かったことですね。
転職活動の中で気がついたことが色々あると思いますが、
今、振り返ってみて何か思うことは?」


B:「そうですね・・・。
本当に、色々と考えたり気づいたりしました。

自分にとっての『しあわせ』とは何か?

どんな生き方をしたいか?

について、最初に就職した会社にずっといたら、
きっとここまで考えなかったと思いますし、
様々な価値観があることにも、
気がつかなかったと思います。」



W:「様々な価値観で、気がついたことって?」


B:「ひとは1人1人違い、
それぞれのしあわせがある。

しかも価値観はその時々の状況や、
経験値によってどんどん変わっていくものだと知りました。

悩んでいた時は気がつきませんでしたが、
渦中にいない今なら、よく分かります。」



W:「どんな風に、変わっていきましたか?」


B:「そうですね・・・。
最初は、仕事を選択するときに
すべてのことを決めてしまわないといけない、
と思っていました。

たとえば、10年後20年後の自分はこうなりたい、とか
そのために今何をするのか、ということです。

そういったことをすべてきっちり決めてから
動き出さないといけない、
と思い込んでいたのかもしれません。

夢や計画や将来像もきっと必要なんですが、
一つの考えに縛られていると、そうでない場合、
かえって自分を限定してしまう。
チャレンジできる機会を逃したり
動けなくなることは本当にもったいないことだな、と。

その時々の、自分の心に一番素直に、忠実に・・。
それが目標に近づく近道なのかもしれないなと思います。」



W:「自分の気持ちと向き合いながら、
進んでいければいいですね。
今の仕事を選んだのはどういった理由ですか?」


B:「わたしの場合は全く異業種の、
しかも職種も変わるキャリアチェンジとなり
生活スタイルもずいぶん変わりました。

今の仕事を選んだ理由の1つは、
事務としても、営業としても働くことができる点です。
ライフスタイルが変わっても、
イキイキと仕事を続けていけるための道を
いまのうちから作っていきたいと思ったからです。」



W:「それは、叶いそうですか?」


B:「はい、正直、まだまだ模索中です。(笑)」


W:「道半ば、でも納得してるんですね。(笑)」


B:「はい。そのプロセスも、成長の期間かと。
自分が人生で成したい事という視点での「答え」は
まだぼんやりしています。
でも、この答えを見つけて実現させるために、
今は可能性のあることを
どんどんやってみる期間と捉えています。」



W:「Bさんにとっての、転職を通して見えた
仕事を選ぶ基準や価値観って?」


B:「そうですね・・。
もし、次に人生の岐路に立ったときは、
頭で考えて選ぶだけではなく、
感覚で選べる感性も、同時に持っていたいです。

組織の規模や年収、職業イメージなど
惑わされる要素はたくさんあるけれど、
自分が納得できる道を、
その時々の価値観にあわせて選択したい。

自分にとっての「幸せ」を、
自分の手で実現していきたいなと思っています。」



W:「まだまだのびしろのある若者自身は
可能性があるからこそ迷うこともありますね。

また、「やりたい事をしなければ」と思い込む
「やりがい神話」に縛られる若者も多いように思います。
ぶつかりながら、失敗しながら、
それでも進もうとする若者に
チャンスのある世の中であってほしいなと思います。

Bさん、ありがとうございました!」
  


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 16:56Comments(0)天職と転職

2011年05月10日

はたらくということ:天職と転職②

W:「自分ではどうにもならない、
と考えた結果の転職だったんですね。」


B:「・・・・はい。ですので、
そのときの私にとって次の仕事選びの軸は

『志の共有できる人のもとで仕事がしたい。』

この点しかありませんでした。

営業でならどこに行ってもやっていけるという
根拠のない自信があったので、
在籍中には転職活動は行わず、
最後まで業務に全力投球しました。」



W:「その後、どう過ごされましたか?」


B:「退職後は、まず念願だった
海外への一人旅を実現しました。
その後、本格的に転職活動をスタートしました。」



W:「しっかりリフレッシュして、次に進めたんですね。
その後の転職活動はいかがでしたか?」


B:「規模の大きい会社より、
“この人と働きたい。この会社を一緒に大きくしたい。”
そう思える組織で働きたいと思っていました。

転職サイトやハローワークよりも
企業のホームページやブログなどから会いたい人のいる会社、
興味の湧く会社を探しました。」



W:「かなり広い枠組みの中での探し方ですね。」


B:「はい。同時に、前職で経験した求人開拓を通じ、
人と企業とを結び付ける仕事をもう一度やりたい、
という気持ちもありました。

人材関係の会社へ潜在求人はないか
アプローチもしてみました。

しかし、気になる企業に採用枠はなく、
それならば・・と、
業種の範囲を広げて探し始めることになりました。」



W:「柔軟に行動されてたんですね。
実際に動かれてから、例えばどんな変化がありましたか?」


B:「そうですねー・・・・。

実際に動いてみて難しかったのは、
応募企業の範囲を広げるにあたり、
何の目的で、どういった企業に・・・
と、基準を決めることでしたね。

特に、人柄や社風は
ホームページ上では分からないので、困りました。」



W:「どうやって、乗り越えましたか?」


B:「とりあえず色々な転職サイト、
求人情報をひとつひとつ見て、
少しでも興味のあるワードがあれば
自分の目で見て実際にお話を伺いたいと思い、会いに行ったり。
対人の仕事を中心に応募活動も始めました。」



W:「それで、いかがでしたか?」


B:「いろいろと探していると、
様々な情報がはいってきます。
知らなかったこともたくさんあり、
今までの自分の視野の狭さに気付かされ、
焦りや不安が急にドカンとのしかかってきました。

その結果、
{これからも同じような仕事をしていていいのか?
営業以外に何かできる分野を作ったほうがいいのでは?
仕事とライフワークとどう付き合っていく?} 
などなど・・
いろんなことを考え、迷い悩んでしまいました。」



W:「色んな意見や情報に対して考えがまとまりにくかった?」


B:「そうですね。
このときは、これから進む方向性、どのような道を目指し
今どんな選択をすべきなのかまったく答えが出せず、
行く先を見失ってしまったような気持ちで、
精神的にも一番不安定でした。」




③に続く  


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 22:30Comments(0)天職と転職

2011年05月10日

はたらくということ:天職と転職①




第2回目のキャリアインタビューは
「天職」とは何か、
そして「転職」がテーマです。

若い人はなぜ、仕事を辞めてしまうんだろう?
辛抱が足りないんではないか?
そういったイメージがあるかもしれません。

でもなぜ、転職しようと思ったのか?
会社側の課題はないのか?
さまざまな視点から見ていくことが必要です。

天職を求めて転職する若者も多い中、
実際に行動してみてどうだったのか、
プロセスをうかがってみました。



W:「まず、どんなお仕事をしていらっしゃったんですか?」


Bさん:「はい。就職したのは高校卒業後すぐです。
地元の中小企業に、営業職として2年あまり勤めていました。
主に事業主様を対象にした、法人の新規開拓営業でした。

『やるなら1番になりたい。認められたい。』
という想いが強く、
期待値を上回る結果を出すため、
がむしゃらに走り続けた毎日でした。」



W:「目標に向かって頑張っていたんですね。」


B:「はい。ただ、夜遅くまで働く事も多く、
平日は目の前の目標を達成させることだけに
時間と体力を使い果たしていたので、
ゆっくり立ち止まって考える余裕やゆとりは
まったくない状態でした。

でも、人を相手に働きかける仕事なので、
毎日違った課題があり
毎日何らかの得られるものがある、
忙しくも充実した日々だったと思います。」



W:「自分なりに成果を感じていたんですね。」


B:「はい。営業の仕事自体は
相手に喜んでもらえるために何ができるかを考えて
取り組める範囲が広く、
そこにやりがいや喜びを感じられる、
自分にとても合っている仕事だったと思います。

今振り返っても、
たくさんの人に成長させてもらった2年間でしたし、
最初の就職で
“大変だけど、この仕事が好き!”
と思える職種に出逢えたことは本当にラッキーでした。」



W:「では、本題ですがなぜ転職しようと?」


B:「自分の足で人との出会いを創る毎日は充実していたし、
営業職はこれからもずっと、
続けていきたいと思っていました。
目標となる上司にもめぐり合い、
売上の達成やトップ賞の獲得、昇給など
ようやく会社でも自分の居場所が確立されてきた
大事な時期ではありました。ただ・・・・」



W:「ただ?」


B:「・・・入社当初から、
実は密かに会社の方針に違和感がありました。
営業ですからある程度は仕方ないことなのかもしれませんが・・

目先の利益を優先するあまり
商品力、価格、サービスにおいて、
お客様の視点がおざなりになっていたように思います。

会社に対しては数字できちんと結果を残し、
同時にお客様にも“任せてよかった“
と思っていただけるよう
自分なりに工夫して取り組んできたつもりですが。

個人でできることには限界があり
“このまま続けていてもお客様に迷惑をかけてしまう”
と考えるようになりました。



W:「うーん、それは辛かったですね。」


B:「はい。
このままお客様を増やしていくことが良いことなのか、
いつも不安と葛藤がありました。

最初は結果を出すことだけに焦点をあてて
頑張ってきましたが・・・・

だんだんと結果が伴い、
周囲に認められるようになるにつれて
『同じ信頼していただいて契約をいただくなら、
しっかりしたサービスが提供できる環境で仕事がしたい』
と思う気持ちが大きくなり・・・・

やがて、退職を決意しました。」


②に続く  


Posted by ひめじキャリア勉強会  at 07:12Comments(0)天職と転職